オーダーメイド枕はいいぞ
ところで、私は人より肩が凝りやすい体質である。
というのも、母と同じくストレートネックだったり、仕事柄一日の大半をパソコンと向き合って過ごしていたりするのが原因だろう。あとその、スプラトゥーンに夢中になりすぎて、帰宅後もwiiUのPadに齧りついているのも、原因の一つであるかもしれない…
頑固な肩こりに悩まされていると言っても、私には自覚症状というものがない。強いて言うなら、朝起きた時の強烈な倦怠感と肩の凝りを数分感じるくらいだ。ふくらはぎのむくみには過剰に反応するくせに、どうやら肩こりには鈍感らしい。
身体のメンテナンスを兼ねて、月に2度ほどオイルマッサージを受けているが、毎回お姉さんに「またこんなにかたくして!もう!」と怒られる始末。いや、私自分じゃわかんないんだって…
ただ、夏=超☆繁忙期な私は、どうにかしてベストコンディションを保たねばならなかった。体調を整えるためにはまず睡眠の質の改善だ!と思い立った私は、ボーナス*1を握りしめて人生初の「オーダーメイド枕」を作りに旅立ったのであった…
どこで作ろう
流石に旅立つ前にどこに向かうか下調べをした。検索窓に「オーダーメイド 枕」と打ち込むだけでたくさん出てくる。正直枕といえばテンピュールくらいしか知らなかったので、こんなにメーカーがあることに驚いた。たくさん出過ぎて、正直何がいいのかわからなくて困るとは思ってもみなかった。
レビューを見て決めようと思っても、十人十色ならぬ十人十枕。枕に何を求めているかも人によって違うものだから、私はレビューに頼ることを諦めた。そうだ、フィーリングで行こう。
ということで決めたのが「ロフテー枕工房」さん。サイトのトップページにある枕の形状の物珍しさに目を引かれたのと、あとは支店が行きやすいところにあったから*2という理由だ。
オーダーメイドって言っても頭の形を測って、高さ変えたりするだけだから時間もかからんだろ~っていう軽いノリでお邪魔したのだが、予約の方の対応をされていて、すぐ作ってもらえるという状況ではなかった。聞いてみると、平日でも予約の方で手一杯なこともあるとか。私は2時間後なら丁度空いていますということで当日予約で作ってもらえることになったが、予め電話で予約をとっておいたほうが良いだろう。
さぁ作るよ
カウンセリングに30分~1時間、実際に枕を仕上げるのは15分程度。一人ひとりの悩みや身体に合わせた枕を作るためには、念入りなカウンセリングと調整が必要になる。ピローフィッターと呼ばれる枕選びのプロとマンツーマンで、納得の行くまで枕選びをすることが出来る。
私に付いてくれたのは、笑顔が素敵な50代くらいのおばさま。店舗に備え付けのベッドに案内され、まずは枕の種類の説明をしてくれた。
要約すると、「セミオーダー」は値段が安い代わりに高さの微調整などは出来ない枕で、「オーダーメイド」は値段が高い代わりに5つのユニットそれぞれの高さの微調整が出来、より自分にあった枕ということだ。もともとオーダーメイド枕を作る気で来ていたので、私はオーダーメイドを即決したが、今使っている枕に不満はないがグレードアップしてみたい…という方にはセミオーダーも良いのではないかと思う。
説明の後はいよいよ計測だ。まっすぐ直立をした状態で、頭から首にかけてを専用の器具で計測される。枕の高さは1~5号まであり、私は2~3号が良いとの事だった。
また、おばさまは器具を見ながら「よんこさんは頭の後ろが丸いから、枕の真ん中を抜いたほうがいいかもねぇ」と仰った。普通の枕を使うと後頭部によって首と頭の間に高さが必要以上に出てしまい、首から肩にかけて緊張状態が続いてしまうとのこと。最近枕を使わず、雑貨屋で買ったふにゃふにゃマシュマロだきまくら*3を枕代わりにしてしまっていたのはそういうわけか…!と納得してしまった。
高さと私の頭の形状が知れたところで、枕の中身を決めるために2号枕にひたすら寝て、「これ!」というものを探すことになった。ロフテー枕工房さんが取り扱っている枕の中身は、大きく分けてやわらかめとかための2種類ある。やわらかめには、ダウン(羽根)・ポリエステルわた(ファイバーボール)・ソフトクッションファイバー・エラストマーパイプ・炭パイプ。かためにはパイプ・マルコビーンズ。オンラインショップと実店舗では取り扱っている中身が違うようなので、お好きな中身がある方はそれをチェックしてから店舗に足を運ぶと良いだろう。
以前使っていたのが綿の枕だったので、安牌でファイバーボールかなとか思っていたのだが、寝比べてみるとパイプも案外良い。これから夏を迎えるにあたって、通気性のあるものが良いだろうという判断のもと、やわらかめの炭パイプにすることにした。汚れたとしても中身を丸洗いできるというのも魅力的だったし、綿などに比べてへたりにくいそうだ。
中身を決めたら、あとは私の頭の形状に合わせて枕を合わせていく。ロフテー枕工房さんの枕は5つのユニットで構成されている。左右2つの横ユニットと、真ん中の上中下ユニットの5つだ。そのユニットごとのパイプを足したり減らしたりすることで、高さを微調整するというわけだ。
おばさまに言われていたとおり、真ん中の中段ユニットのパイプは限りなく少なくして、最低限の厚さが確保できるレベルにまで減らした。その状態で寝てみると、枕全体で頭をすっぽり包まれ、安定感が半端ない。気をつけの姿勢をそのまま横にした状態が、一番身体に負担が少なくリラックス出来る状態なのだそう。頭の座りも悪くなく、あとは横ユニットの調整だけすることになった。
横ユニットは、「力を入れることなく寝返りが打てる」高さにまで下げることが目標となった。だが、どうも私は人よりその高さが低いようで、おばさまは調節に苦心していた。申し訳ない。結果0.5号?くらいの高さまで下げることで、思い切りごろごろと寝返りが打てるようになった。
約45分間のカウンセリング・計測・調整が終わり、会計をする。細かい金額は覚えていないが、確か約24000円だった…はず。中身によって値段は変わってくるので注意されたし。ちなみに一番安いのは綿で、一番高いのはダウンだ。
最終調整と殺菌消毒をするため、15分後に取りに来てくださいと言われ、一旦店を出た。待つ間レギュラーサイズ(43×63センチ)の枕カバーを雑貨屋で購入し、再度ロフテー枕工房さんにお邪魔して、枕を受け取った。ついにオーダーメイド枕、完成だ!
実際に寝てみる
ドキドキしながら家に帰り、新しい枕を新しい枕カバーに包んで横たわってみた。店舗で寝そべったマットレスと自宅のマットレスの硬さに差がありすぎると、枕も合わなくなってしまうことがあるそうだが*4、その心配はしなくて済んだ。
あっという間に寝付き、起きた時の爽快感たるや!
いや、久々に感動した。朝起きた時の倦怠感は全く無く、首・肩の張りもなかった。しかも目覚ましがなる前にすうっ…と目が覚めるのだ。また次の日は4時間しか寝れなかったのだが、8時間寝たくらいの満足感があった。枕を変えただけでこんなに変わるのか?!と眼から鱗の気分だった。
枕に高い金をかけるなんて…というあなた、是非オーダーメイド枕を買ってみてください。くれ。ください。初期投資するだけの価値はあるし、後悔はしないだろう。
健康は高い金を払ってでも買え!!!!!!!!!!!!